通常なら出ないが、場の空気が緩く、知らない番号で、最近急ぎの重要案件などの連絡が多かったので出させてもらった。
「XXXさんですか?」
フルネームで俺の名前を確認する。「はい、そうですが」
「ワタクシ、綾瀬警察署のXXと言いますが…」
この瞬間に、いやな汗が知らずのうちに出る。
(俺なんか悪いことしたかなぁ〜)(自称サーファーやけどクサもコナも持ってないし吸ってないけどな〜)と不安に襲われる。
「あなた、○○銀行○○支店に口座お持ちですか?」「へっ??」
「今ある者を職務質問しているのですが、アナタの名前の記載されている通帳を持っていましてね…」と 続ける。
その銀行に口座はあるが支店は違う。
「いえ、持ってませんけど」
「そうですか、という事は同姓同名のヒトチガイの可能性が高いですね…」状況がよく呑み込めないままに1つの疑問を口にする。「どうして通帳に記載されている名前の人間の携帯番号を知っているんでしょうか…」
最初の汗は (俺は犯罪者と勘違いされてるんか?) っていう不安の汗。
今は (俺のナケナシの財産が何らかの被害にあったんか?) っていう別の汗。
そして、自称警察官はこう続けた。
「アナタ空き巣の被害にあわれたことアリマスよね?」
7年前の記憶が蘇る。東京に出てきた7年前の7月。酒の楽しい宴から帰ってきたら、部屋がいつも以上に散らかり、窓は割られていた。元々散らかり放題の部屋。
新入社員の始めたばかりの一人暮らし、目ぼしいものもなかったようだが、唯一パスポートだけが盗られていた。
その後、高熱を出し寝込み、挙句の果てに肺炎をおこし入院したのはまた別の話・・・
「警視庁の過去の被害届の履歴にあなたの番号が記載されていたので、ご連絡させていただきました・・・」
とのことだった。
しかし、どうしたってその口座は自分のものではなく、自称警察官も、
「それではヒトチガイですね、失礼しました」
といって会話は終わった。
再び、緩い空気の流れる会議に戻り、事の顛末を話すと、
「それ絶対怪しいですよ」「警察官が携帯ってありえないっしょ」「詐欺ですよ、詐欺」
誰一人として、それが警察官からの連絡だと信じない。
恥ずかしながら、電話を切るまで、信じきっていた。
携帯番号と名前が一致するだけならまだしも過去の空き巣の被害届のことまで口にだされるとちょっと信じてしまう。
おれ、関西人で疑い深い正確なんやけど、咄嗟のことですっかり信じるところやった。
「コイツ、オレヲコケニシヨウトシタンカ!!」
と、逆上し、コールバックするが、繋がることはなかった。
会議後、慌てて近所の交番で事情を話すと、
「あ、警察官はそんな電話かけることはないのでありえないです」
と、一瞬のうちに却下。
「まず、警察官は普通の携帯からそのような電話はかけないですし、そんな簡単に過去の被害届の履歴を照会することもできません」
「巧妙な振り込め詐欺の手口の一つでしょうね。」
「普通は若い人にこの手の電話をかけることはないので、ほんとにヒトチガイだったんでしょうねぇ」
人のことだと思って気楽なもんである。
一応、かかってきた電話番号を伝え、確認してもらうことにしてその場を後にしたが、その結果が警察から届くわけも無く、不安感は解消されることなく今もモヤモヤが残ったまま今にいたる。
口座番号とか暗証番号訊かれるところまで話が進んだらこっちもきっと気づくんやろうけど、リアリティがあったからもしかしたら信じたかもしれんなぁ。
警察庁のHPにもちゃんと注意が書いてあるから、皆さんも気をつけて!
実録「振り込め詐欺」電話(警察庁のHPより)


0 コメント:
コメントを投稿